装動シリーズは既に展開5年目で、毎年完成度が上がっているので、今年のリバイスは改修ポイントがすごく少ないです。
このリバイが去年のセイバーに比べて改善したポイントは・・・
- 肘関節にほとんど隙間がない(セイバーまでは0.3ミリのプラバンを挟んで隙間を埋めていたが、その改修が不要になった)
- ベルトの前後幅が狭くなり、胴体に密着している感じになった(ゼロワンなどはドライバーの胴体側を削って薄くしていたが、その改修が不要になった)
- 股間のパンツ部分と膝の付け根というか鼠径部の隙間がかなり狭くなった(セイバーまではパテで埋めてパンツ部分と膝の付け根の一体感を出すようにしていたがその改修が不要になった)
- 足首の関節軸も目立たなくなった(ここも、軸自体にパテを盛り付けて太らせるなどしてごまかしていたが、その改修だと足首の可動に一部影響するので悩んでいたが、その改修が不要になった)
- 肘、膝の関節の丸穴が目立ちにくくなった(ここは装動でも一番改修すべきと思っていたポイントなので、素晴らしい改善と思う。完全に見えなくなってほしいが、安全基準とか強度の問題で出来ないのかも)
全体的に、セイバーに比べて、人体の自然なラインを再現するように、オモチャっぽさをいかに解消していくかに注力されているような印象です。担当者の工夫と熱意に頭が下がる思いです。
今回の改修ですが、足の後ろ側の肉抜き穴埋めと、金型からの抜きの関係で、直線的になっている部分を、リューターで削ってなだらかにしたり、エポキシパテで埋めるなどして、着ぐるみを着た人体のラインに近づけていく作業が中心になります。上の写真の緑色の丸で囲んだ部分です。
フクラハギの肉抜き穴を埋める工作は相変わらず定番です。
それ以外に、膝の裏側に深く穴が空いているので、パテを埋め込み、関節の角ばっているところは、関節が割れてしまわないように厚みに注意しながらリューターでなだらかに削っていきます。ある程度、形が出たら神ヤスの#240~#400~#600~#800ぐらいの順番で表面を均(なら)しました。
先述のように、たしかに膝関節の丸穴は目立ちにくくはなったのですが、やはり穴が見えていないわけではないので、丸穴の上に薄いプラバンをかぶせて可動を確保した上で、エポキシパテで自然なラインになるように埋めていきます。
これもセイバーまで同じ要改修ポイントであったのですが、肩関節の後ろ側に丸穴が見えてしまっています。セイバーに登場するライダーは割と肩アーマーに相当する部品が大きめなものが大半だったのでこの部分が目立たなかったのですが、リバイの肩アーマーは小ぶりなので、ここに0.3ミリのプラバンを上から貼って隠しました。接着剤で可動を殺さないように、中心部には接着剤がつかないように気をつけるのがポイントです。
肘関節も四隅が角ばっているので、関節の強度を保つように注意しながらリューターで自然なラインになるように削っていきます。肘関節にも丸穴が残りますが、今回はパテ埋めしないでおきます。あまりいじりすぎると、見えないクラック(亀裂)が発生してしまい、塗装後に塗料が浸透してパッキリ折れてしまう事故が発生しやすい箇所です。
あとは、定番の胴体1ミリ延長ぐらいでしょうか。
by1のリバイは発売日付近の争奪戦が激しくて、自分も手に入れたのは発売してから2週間後ぐらいでした。おそらくスーパーのバックヤードから予備の在庫を出してきたであろうタイミングに遭遇して運良く買えた、という感じで、その後はどこの店頭でも売ってるのを見たことが有りません。みんなコロナ禍によるステイホームを強いられたことで、装動の需要も上がったりしたんでしょうかね。
もう少し改修して、塗装に入りたいですが、全体色のメタリックピンクをどのように調色しようか悩み中です。
■2022/1/8追記
首の細い軸が見えるところをパテ埋めで隠し、後ろから見た足の付け根の一部が角ばっているモールドになっているので、パテで埋めてなだらかなカーブにして、自然なラインに。
後頭部、背中、お尻の部分に文字の刻印が入っているので、ヤスリで削り落として滑らかにしておきました。