地元のTSUTAYAで確保できたので、さっそく組んでみました。
ボックスアート
箱はこんな感じです。この中にランナー+組立説明書+コミックが収納されています。
ランナー構成
ランナーの構成はこんな感じです。
A~Jまで11枚のランナーです。Bランナーは同じものが2枚入っています。
組立説明書
組立説明書は1枚を半分に折った4ページ構成です。
特徴的なパーツ構成
少ない部品数で組み立てられるようにパーツ構成はすごく練られている印象です。
このパーツなんて、コックピットと頭部左右のスモークディスチャージャーがワンパーツで構成されているんです。この構成はちょっと珍しいんじゃないかと。
組立についても非常に考え抜かれていて、特に注意する必要がある場所は少ないですが、この胸のパーツは上→中→下の順で組んでいかないと、最後の胸の中央の白い部品がはまらなくなるので、注意したほうが良いと思います。それと、パーツの嵌合がキツいところと緩いところがそれぞれあるので、キツいと思われた部分は仮組み段階でメンソレータムを塗るなどして、後で分離しやすくしておくことがおすすめです。この胸のパーツなどもそういう準備をしておかないと分解が大変だと思います。
ここも珍しいパーツ構成です。腕の付け根は、この部分にフックを引っ掛けるような形で取り付けます。単純ですが、強度が十分に保たれているので、安心して可動させられます。
さすがマックスファクトリーと言うか、アンダーゲートだったり、ゲート跡がほとんど露出しない箇所に配されていたりと、配慮が行き届いている印象ですが、スネの部分だけは後ろ側に合わせ目が出るようになってしまっており、上の写真の緑色で囲んだ部分を切り欠いて後ハメ加工する必要がありそうです。スネの前面は別パーツを正面にはめ込むようになっており、合わせ目が出ないように工夫されているのは流石といった感じ。Get truth版に至るまでに、通常版のダグラムシリーズで技術的蓄積が有ったからでしょうね。
三面図
関節部分に独特のアレンジがありますし、全身にリベットが打たれているのも新鮮です。
上述のように関節に一部緩めのところがありますが、パーマネントマットバーニッシュなどで渋みを出せば問題ないかと思います。
右腕のメカニカルアーム的な部品も、メタリックカラーで塗るなどのアレンジが楽しめそうです。
自分の中ではこのバージョンを「ライダーマンダグラム」と呼んだりしています。
通常版との比較など
ノーマル版と比較してみました。
Get truth版の方がやや小ぶりで、頭が小さくスタイリッシュと言うか現代風のプロポーションですね。どちらが良いかは好みの問題と思います。
ヘイスティとだとこんな感じになります。
身長はダグラムのほうが高いですが、胴体の体積が全然違いますね。(当たり前か)
可動ですが、ガンプラ並みには曲がります。
特筆すべきは左腕で「ガワラ曲げ」ができることです。
股関節のパーツが球状の独特の形状をしています。
膝関節もですが、太田垣アレンジ爆発な感じです。個人的には好印象です。
膝関節はこのぐらい曲がるので、ギリ膝立ちも出来ます。
手足が長いダグラムですが、足のソールのパーツが大きく、ここにオモリを仕込むことで安定したポージングができそうに思います。
コミック版の感想
コミックを呼んだ感想ですが、もともとサンダーボルトも全巻揃えている自分としては、全く拒絶反応はなく、第1巻もこれから何度も何度も読みたいですし、次の展開もすごく楽しみに思えました。
デイジーのキャラクターが見た目も含めて大きく変更されているところとか、太陽の牙メンバーのヘッドセットの機能が現代風にアレンジされているところなど、新作ならではの変更点も特に気にならないですし、ホバークラフトが車高を低くすることでクラブガンナーのリニアガンを避けるシーンなども、これぞ太田垣アレンジといった感じで、楽しませてもらいました。現代風に解像度を上げたダグラムとでも言うんでしょうか、1ページ1ページに見どころがあって目が離せないです。
新キャラクターのトラビスとアウラは今後も登場するんでしょうか。
TVシリーズ本編ではシリーズ通して主人公側と対峙するシャアのようなライバルキャラクターがいなかったので、75話という長編の割に、ストーリーにあまりメリハリがなかった印象でしたが、彼らが色々な場面で太陽の牙に絡んでくるとすると今後の展開が楽しみになります。台詞回しといい、見た目といい、洋画を感じさせる人物像ですよね。24部隊は黒い三連星みたいな立ち位置でしたが、彼らの登場にも期待します。(←配信版ではもう出てたりするんですかね?)
ラコックの野望も早い段階で語られていたりとか、クリントとドナンの関係性も再構築されていたりとか、TVシリーズでは意図せず長期シリーズになってしまったためにかえって薄まってしまったキャラクターの掘り下げが丁寧に行われていて、本編を知っている人にとっては見ごたえがある内容になっていると思います。巻末で高橋良輔監督との対談が載っているのですが、きちんと原作をリスペクトして、更に面白くアレンジしている太田垣氏と、現代に蘇ったダグラムを素直に喜んでくれている高橋監督が作品の見どころや制作の裏側を語ってくれていて、読み応え十分な内容でした。コミックの単行本としてはそこそこ高額ではありますが、全ページカラーですし、納得の金額と自分は思います。
そして全塗装(デザートカラー)