追加塗装箇所が少なく、サクッと完成させられそうなシザースを仕上げました。
龍騎の時は全体色のレッドを下地も含めて2重に塗装したので、かなりプラが脆くなっているのですが、こちらは全体色のブラックは無塗装で活かしたので、強度の心配はないです。
造形的な改修箇所は、膝関節の丸穴をエポパテで塞いだり、鼠径部横の肉抜き穴を塞いだりと言ったところで、ほとんど改修していないです。
シルバーで塗装した部分は、足の後ろ側の部分、ベルト、左腕のハサミの部分、手の甲、背中の肩甲骨の部分のジョイント状のモールド、顔面の一部などです。Mr.カラーGXのホワイトシルバーを筆で塗っています。それと、靴は全面シルバーなんですが、元のプラの色が若干チープな感じなので、こちらも上からホワイトシルバーを塗っています。
脇腹の部分はガイアカラーのスターブライトブラスをマスキングして塗り分けてあります。で、全体的に墨入れして引き締めてあります。
割と色物ライダーと言うか小物扱いされることが多いイメージのシザースですが、ワタクシはその存在感にこそ、シザースの平成ライダーの番組への貢献があると考えています。
それまでのライダーと言えば、基本的に主役、準主役、敵の親玉(G4とか)といった中ボス以上の立ち位置で、本編や映画でのメインを張る存在感をもっていました。(量産型であるG3マイルドを除く)
しかし、シザースはたった2話で退場する、まさに小物。
ライダーバトル参加の目的も自身が起こした殺人事件の隠蔽と、小物感が満載です。だが、そのキャラクター設定が本編の最初の方のエピソードで公開されることで、その後も平成ライダーシリーズに登場する、例えばグリドンとかの必ずしも主役級ではないライダー、戦闘員以上・主役ライダー未満みたいなライダーが登場するきっかけとなったのではないかと思います。
また、龍騎本編においても、「人類を救う」みたいな大きなテーマではなくて、極めて個人的な欲望を満たすためにイチ市民がライダーの力を得て戦う、というフォーマットを極めてわかりやすく示したという意味でも、シザースの果たした役割は大きいと思うのです。
ライダーとしての造形も、「決して主役じゃない」「序盤でやられる最初の敵」感が満載で、単体としてみても極めてまとまったデザインながら、役柄に求められる存在感をきっちり表現している感じがして、完成度が高いと思います。
そんな感じで。