最近は装動を仕上げるのにいちいちマスキングしてエアブラシ始動するのがちょっとめんどくさいのもあり、筆塗りだけで仕上げられないかと模索中。
比較的塗装が楽そうなバールクスを筆塗りだけで仕上げてみました。
今回はそのやり方とコツをご紹介します。
今回使用した塗料たちはコチラ!
左から、ベルトと両腕のウォッチ部分に使ったシルバーはガイアの鉄道模型用カラーのステンレスシルバー、顔面や足首部分のゴールドに使ったガイア32番のバールゴールド、ジクウドライバーの白部分はサーフェイサーエヴォのホワイト、背中の時計ベルト部分はサーフェイサーエヴォのオキサイドレッドにカーキを混ぜたもの、顔面の「ライダー」文字部分はMr.メタリックカラーGXのメタリックレッド、足裏とフクラハギ部分の肉抜きを埋めたパテ部分はMr.カラーGXのウイノーブラックで補っています。
装動の追加塗装を30体以上仕上げている経験から、筆塗り塗装で装動を仕上げるコツなどを書いてみたいと思います。(ラッカー系塗料での筆塗りを前提としています。)
装動を筆塗りで仕上げるときのコツ1(塗料選び)
なるべくガイアとかMr.カラーGXなどの新しめというか最近にリリースされた塗料のほうが隠蔽力が高く、下地を作らずに一発塗りで発色する可能性が高いです。
どうしてもダメならやはり下地を作ってマスキングしてエアブラシが良いですが、装動のサイズだとマスキングテープの隙間から塗料が入り込む可能性が高く、結局リタッチしてフォローしなきゃならないので、最初から筆塗りで完結する方向でやるほうが精神衛生上良いです。
装動を筆塗りで仕上げるときのコツ2(塗料の濃度と筆選び)
筆はどういう銘柄のものを買ったのか忘れましたが、こんな感じのものを使っています。
筆のコシの強さと塗料の濃度のバランスが筆塗りでキワの部分の塗り分けがうまくいくかどうかの重要な要素です。
塗料はガイアのモデレイト溶剤(リターダー)で薄めますが、エラブラシで使うときよりはちょっと濃い目に調整するのがコツ。
あまり薄いと色が乗ってくれないし、濃すぎると筆が思うように滑ってくれず、仕上がりがデコボコになる。
気持ちよく筆が滑ってくれる濃度と、筆のコシの強さのバランスを見つけていきましょう。3体も塗ればだいたい慣れます(笑)
エアブラシの場合、「ドリンクヨーグルトぐらいの濃度(ちょっとトロッとしている)だと詰まりやすくてうまく吹けない。牛乳程度の濃度に薄めて」とか言われますが、装動の筆塗りならドリンクヨーグルトレベルをちょっと薄めたぐらいで丁度いいです。
そのへんの塩梅は慣れていくしかないとも言えます。筆も自分の力加減にベストフィットするものが見つかったら、同じものを何本かストックしておくと良いです。
模型店でも筆は売っていますが、世界堂などの画材屋さんにも良い筆が売ってますよ。
装動を筆塗りで仕上げるときのコツ3(ハミダシはスミ入れでごまかせる)
で、塗り分けのキワの部分ですが、実はちょっとしたハミ出しならあまり気にしなくて良いです。
エナメル塗料でスミ入れすれば、くぼんだ部分にスミが回り込んでくれて、結果きれいに塗り分けられているように見えるのです。
よっぽど近くに寄らなければ塗った本人しか気づかないレベルのはみ出しは、他人からは気が付かないのです(笑)
装動を筆塗りで仕上げるときのコツ4(筆のメンテナンス)
塗料を付ける、付着した塗料を落とすためにツールクリーナーに浸すなどの行為は筆に結構な負担を強いています。
可能なら、筆用のリンスを使って筆のコンディションを良好に保っておきましょう。(今日amazonで確認したら、110mlのサイズで1,100円でした)
筆のコンディションが一定に保たれていないと、力加減を間違えて大きくハミ出したりして、失敗が増えます。
そんな感じです。他にも「乾燥時間を十分に取らないと指紋がつくぞ!」とか「息を止めて利き腕を胸に密着させて一気に筆を滑らせる」などの現場チックなコツはあるのですが、文章化しにくいのと長くなりそうなので今回はやめておきます。
因みにこのバールクスは1時間ちょっとで仕上がりました。
実はジオウの映画は一度しか視ていなくて、このバールクスにはあまり思い入れがないので、フクラハギの肉抜き穴を埋める作業はしたものの、頭部のツノ部分の削り込みはパスしました。ここをやると表面処理も含めて結構時間がかかるので。
ジクウドライバーの真ん中の文字盤の部分と、左右のライドウォッチ部分はシールのウォッチ部分を切り取って使っています。ここも塗り分けできないことはないけど、結構時間もかかるし、シールを使ってもそこそこ見栄えはするのでOKかと。
肩アーマーを接続している軸の部分はゴールドに塗装されていなく、浮いて見えるのでゴールドを載せておく。
バールクスはジオウ系のライダーの中でも追加塗装が必要な箇所が少なく(つまりシールも少ない)、塗装のデビュー戦には選びやすいライダーだと思います。マスキングが必要なほど塗り分けが難しい場所もほぼありませんので。
今日はそんな感じで。
装動そのものが毎年進化してるので、追加塗装もやりがいがありますね。