キットの素性が良いので、素材の味を楽しむ方向での改修をしようと思います。
まず、スネの装甲板は左右で足首につながる軸を挟み込むようなパーツ構成になっているので、その字句を後からはめ込めるように、上記の写真の赤い丸でマークした箇所をニッパーなどで切り飛ばしておきます。
上の写真のように、足首軸の接続パーツは、個々の部分が空いたことによって、下から差し込めるようになります。接着してしまえば固定できるので、この形で後ハメ加工は完成です。
もう一つ、このパーツは膝関節の軸を挟み込みにしているのですが、こちらは、軸はそのまま、はめた上体でスネパーツを左右接着し、関節パーツと膝の部品を後から接着できるような形で後ハメ加工します。
上記の写真の赤い丸でマークした箇所(膝のパーツにハマっているところ)を真ん中の四角い軸を残したまま、出っ張ってハマっている部分をニッパーでカットします。
これで、最終的な組み立て段階の際に、膝の関節のパーツを、太ももの部分に接着してしまえばいいので、後ハメ加工は完成です。
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このキットというか、ニコラエフは割とシンプルな構成というか、ディテール上の見せ場を作りにくいと感じたのですが、胴体下面と足首前面にスリット状のディテールがあるので、ここを開口して奥行きのあるように魅せるのはどうかと考えて、考えついた3秒後には超音波カッターでキットに切れ込みを入れていました。(ためらってると時間がもったいないですからね)
右側は加工前の足首です。
モールドが入っていますが、深さが浅いですね。スミ入れをすればOKという考え方もありますが、全体的に目立つディテールがないニコラエフですから、ここを頑張って密度感を上げていきたいと思います。
一旦超音波カッターで横長の四角にくり抜き、面を整える意味で、切り口のところにプラバンを貼って、その後、ペーパーがけして表面を整えておきます。
この後、4つのスリットになるように、この開口部にプラ材で仕切りのようなものを入れていきます。裏から何かで支えれば強度は保てると思います。
そのようにして4つのスリットを開口した後、ミゾが掘られているプラバンを裏から貼って、奥行き感を出していきます。これで情報量が上がるんじゃないかと。
左側が無加工の状態、右側が加工後です。
大きめの穴なので、小径のヤスリを使って、丁寧に面を整え、それでも毛羽立つところは、流し込み接着剤を少量塗布して落ち着かせました。
本体に組み込んでみました。
加工するとしないとでは、かなり見栄えが違うことがわかります。
こちらも、スジボリ入りのプラバンで裏打ちして、「何か機能がある場所なんだな」と感じられるようにしようと思います。
あくまで、オレ設定というか、個人的な仮説ですが、ニコラエフはかなり初期のCBアーマーですから、まだ技術的には成熟していない段階で、間に合わせ的に、または実証実験機としてむりやり少数だけこさえた、過渡期の機体なんじゃないかと思います。
で、エンジン的な動力を発生させる機構も、排熱などに問題を抱えていて、本来ならボディ下面という強度を要求される部分にも、このように排熱用のスリットを設けて、熱を逃さないとオーバーヒートして、機能停止してしまうぐらいの完成度の低い作りだったんじゃないかと。ボディーの下面なら、対CBアーマー用のライフルとかで、狙われやすい場所ですから。
そう考えると、腰の左右のミサイルポッドと、右肩の2連砲しか武装がなく、格闘戦は全くできそうもない武装の構成に納得がいきます。これらを打ち尽くしたら逃げる必要があるぐらいに、短時間での運用しか想定していないのかも知れません。長時間動かすと熱処理が間に合わなくてオーバーヒートしちゃうから、、、とかね(笑)
それと、太ももの左右幅がちょっと貧弱に感じたので、中央に1ミリのプラバンを挟んで、幅増ししておきました。ちなみに、膝関節で接続する部分には多少余裕がある作りになっているので、この幅増しの影響はなく、追加の工作などは必要ありませんでした。ラウンドフェイサーも同様に幅増ししたので、マックスのダグラムシリーズは強いて言えばその辺の改善余地はあるのかも知れませんね。逆に言えば、ワタクシの見たところでは、そのぐらいしかいじるところがない完成度、とも言えますね。
いったん、全身を接続して、バランスをチェックしてみました。
まあまあですかね。太ももを1ミリぐらい上下に詰めても良いかも知れない。
そんじゃまた。